コラム
2025.09.22
ハマヤクサイエンス研究会第4回学術発表会開催レポート~熱意溢れる高校生研究グループが横浜に集結!
2025年8月23日、横浜薬科大学が主催する「ハマヤクサイエンス研究会 第4回学術発表会 ~自然科学への探究・研究(タンケン)~」が開催されました。
今年は52組の高校生研究グループが参加し、それぞれの成果を熱心に発表しました。医療・健康、環境、生物、物理、化学と研究発表の分野は幅広く、会場は終始活気にあふれ、質疑応答では活発な議論が交わされました。加えて、シンポジウムや特別講演にも多くの参加者が耳を傾け、学びと交流の機会に満ちた充実した一日となりました。
今回の「最優秀賞」には神奈川県立相模原弥栄高等学校の酒井道崇さんの研究「どっちに動く?〜ゴキブリみたいで嫌われがちなエンマコオロギの行動について~」が選ばれ、表彰されました。
実は昨年もエンマコオロギの研究で参加していた酒井さん。さらに深くコオロギの行動を根気強く観察し、試行錯誤した成果が高く評価されました。おめでとうございました!
そして今年もまた当サイトからも「サイエンス学びラボ賞」を出させて頂きました。
安田学園高等学校の研究グループによる「クオーツによるフォノニック結晶の可能性」。時計に利用されるクオーツの圧電効果を他分野に応用する可能性についての研究でした。
土田耀さん、檜垣晴さん、湯田凜さん、受賞おめでとうございます!
様々な出会いと交流が生まれたハマヤクサイエンス研究会第4回学術発表会。全52題の各発表内容をそれぞれご紹介します。
またこの日は横浜薬科大学の教員と大学院生が研究成果を発表するシンポジウム 「~薬学とサイエンス~」も開催されました。
演題
「2–(2–ピペリジニル)インドール誘導体を用いた 9–ヒドロキシフェナレノンの触媒的合成法の開発」(薬学研究科 創薬化学研究室 池亀緋奈)
「精神(感情)を司る女性ホルモンとセロトニン神経」(薬物治療学研究室 古川恵)
「パーキンソン病モデルにおける天然抗酸化物質の保護効果の検討」(生体防御学研究室 中村祐輝)
また漢方薬のトップ企業である株式会社ツムラから講師として招かれた最上祥子氏による特別講演「企業で研究するということ~漢方は「未科学」~」も行われました。
こうした専門的なサイエンス研究の最新事情や専門的な話題に参加した高校生も熱心に聞き入っていました。
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