2022.12.06

【レポート】サイエンスアゴラ2022に行ってきました!

11月4~6日の3日間、東京・お台場のテレコムセンターを会場にサイエンスアゴラ2022が開催されました。
サイエンスアゴラとは、科学技術振興機構(JST)が主催し、内閣府をはじめ外務省、文部科学省、経済産業省のほか学術団体の後援を受け、2006年の開始以来毎年開催されている研究発表のイベントです。
「社会とともにある科学」と「科学とともにある社会」の実現を目的として研究者や市民を繋ぐ対話の場として開催されてきました。
今年も140を超える出展団体のブース出展や大小のステージでの発表講演が行われ、研究グループは企業、大学、最先端の国家プロジェクトから、民間の有志団体、そして高校生の参加もありました。研究分野も物理、工学から生物、環境問題まで幅広く、誰かが言っていましたが大人も子どもも参加する文化祭のような趣でした。
参加者は自由に見学して説明を受けられますが、アゴラの特長は対話です。出展内容にコメントし、研究者とコミュニケーションできることが特色となっています。

このたびサイエンス学びラボ取材班もイベントを見学しました。ほんの一部ではありますがレポートをお届けします。

北極域研究加速プロジェクト(ArCSⅡ)
「北極は地球温暖化の最前線!遠くて近い北極について考えよう」

https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/409.html

北極の研究者を囲んで直接最新の北極観測の報告、衛星観測データのレクチャーを受けられる貴重な場となりました。観測船の模型がカッコいい!

アイ・エフ・キューブ iF3
「資源循環型の食料生産に向けた昆虫機能の活用」

https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/411.html

昆虫食を研究するiF3は、コオロギを食材とする昆虫食の開発とともに、家畜の飼料、魚類のエサにも活用することで循環型社会の実現も構想する。近年特に注目されている分野です。

熊本県立天草高等学校 科学部
「海から考える地球温暖化」

https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/414.html

高校の地元である天草の海に繁殖する海草「アマモ」を活用して地球温暖化の原因である二酸化炭素を削減する研究活動を報告。身近な自然環境に着目し、より良い自然環境を残すため目の前の問題に真摯に取り組んでいます。

BHQプロジェクト
「脳の健康の未来をみんなで知ろう、考えよう、つくろう」

https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/402.html

「人体を司る脳の健康状態を保つことで、一人一人が長く幸せに暮らせる世界を実現したい」という想いを掲げるBHQプロジェクト。参加者は脳の健康状態の測定を受けられました。脳を健康にする町づくりのワークショップも実施。

Gakken
「未来へ飛ばせ!水素エネルギーロケット」

https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/313.html

今年復刊した『学研の科学』。付録には組立てて作る水素ロケットが!

東京農工大学科学博物館支援学生団体 “musset”
「ppmを体感しよう ~ペットボトルから地球へ~」

https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/307.html

大気や海水などに含有する物質の単位などでニュースでよく耳にするppmという単位を視覚的に感じてもらう発表を行っていました。

甲南大学
「やがて雪だるまになる」

https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/502.html

VRゴーグルとグローブを装着し、雪だるまを作ることを体感する装置。子どもたちに大人気。

NEC
「ネットワークで実現する2030年の社会」

https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/108.html

カメラ内蔵の眼鏡型デバイス「SHUTTER GLASS」が、個人の好みに応じて風景をクリップすることで生活の中に美を意識させるスタイルを提案。

エマ理永
「サイエンスするファッション?」

https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/104.html

服飾デザイナーであるエマ理永氏の「過去の作品データ×自然界のモチーフ×AI」によってデザインされたドレス。新たなクリエイティブの可能性が示されています。

樹徳高等学校 理科部
「カイコ・シルク~過去・現在・未来をつむぐ」

https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/404.html

群馬県の樹徳高等学校は、富岡製糸場の世界遺産化でも有名になった地元産業の養蚕に関して、江戸時代の装置を再現して繭から生糸を紡ぐ実演を。本当に糸ができていて感動!

高エネルギー加速器研究機構
「加速器がつくったもの:これまでとこれから」

https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/316.html

日常生活では馴染みが薄い加速器、という装置。実は工業製品や医療機器・検査機器などで現代では欠かせない技術なのだとクイズを通して学びます。

ごく一部しかご紹介できず申し訳ない。

法学×科学 Vtuberチーム“もん☆ぱるなす”
「隣り合う未來 ~市民と科学者の垣根を越えて~」

https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/online/20-a19.html

サイエンスアゴラはテレコムセンターでのリアル会場だけでなく、オンラインでも前夜祭やセミナー配信もされていました。
当サイトの連載『らぼのーと!』の漫画家Ayane先生も前夜祭でVtuberチーム“もん☆ぱるなす”の一員として出演していますのでこちらも是非。

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