2026.02.26

多様な薬学・サイエンス研究の集大成
横浜薬科大学 薬科学科卒業研究発表会

2月6日、横浜薬科大学(神奈川県横浜市)では薬学部薬科学科の令和8年3月度卒業予定の学生による卒業研究発表会が開催された。
横浜薬科大学の薬科学科は薬学部の中でも主に医薬品の研究開発を志向する4年制の学科で、薬剤師資格試験を目指す6年制学科とは異なるカリキュラムで行われる。
医薬品から化粧品、健康食品分野までの研究開発をはじめ、環境、衛生分野でも活躍できるような技術を有する人材育成をおこなっている。
卒業生の進路としても医薬品関連企業のほか、教職の道への選択肢もあり、教員免許をはじめ、食品衛生監視者・管理者資格、環境衛生監視者、毒物劇物取扱責任者などの技術者資格を取得できることが強みとなっている。
また横浜薬科大学の薬科学科の特長としては3年次から研究室に配属されるため、卒業まで丸2年間研究を続けることができるのも特長だ。
薬科学科生の研究内容は所属する研究室の専門性に伴い、範囲も幅広い。創薬科学/天然有機化学/分子生物学/臨床解析学/機能性物質学/放射線科学/薬物治療学/環境科学/生薬学/漢方治療学/漢方天然物化学/漢方薬物学・・・といった多様な分野の研究が取り組まれている。発表会では4年間の学びと研究成果の集大成として、全35名がポスター発表形式でプレゼンテーションを繰り広げた。

高校生の研究発表も 不二聖心女子学院高等学校

発表会では毎年、学びのコラボレーションとして高校生の研究発表会も同時開催される。今年はゲストとして不二聖心女子学院高等学校(静岡県裾野市)から、2年生の近藤由野さんが参加。『学校建築の平面形状が地震時の揺れ・ねじれに与える影響―模型実験による比較―』と題した発表を行なった。教育環境に自然を取り入れる「森のような学校」の空間づくりを研究するうえで、建築における耐震性について実験・考察した内容で、薬学とは異分野でありながら、薬学部教員や学生とのディスカッションも充実した一幕となった。

先輩が語る!薬科学科のキャンパスライフ、研究から就職まで

同日、横浜清風高等学校(神奈川県横浜市)の生徒も来校し、学生との交流会が行われた。
主に4年制薬科学科の学生5名が、研究生活とキャンパスライフから就職まで、実体験に基づく率直な感想と、高校生へのメッセージを語ってくれた。

三山馨誉さん(薬科学科4年)

薬科学科では1年次に基礎(生物・物理・化学)、2年次に実験、3〜4年次に研究室配属と段階を追って学べる。一般企業を狙っていても、並行して教員の道も確保できる「取りこぼしのなさ」がこの大学の良い点。3年時に東京都の高校教員採用試験に早期受験して合格。一般企業も狙っていたが、卒業後は教員の道へ進む。「4年間の学校生活は自由。バイトもできて楽しい。進路の選択肢が広い環境を活かしてください」

山口瑚伯さん(薬科学科4年)

高校生の時に、将来は人助けに貢献できることを学びたいと考えた中で、薬のことや技術を学べる薬科学科を志望した。元遊園地という環境(高い塔や噴水もある!)がユニーク。サークル活動も研究も色々な人と関わることができるのが良い。先生とも距離が近いので就活でも企業情報を教えてくれる良さを実感した。そのおかげもありメーカー企業に内定している。「学生生活では仲間や先生と仲良くなったり、交流を大切にしてください」。

田邉一颯さん(薬科学科4年)

高校時にしっかりと進路が決まっていたわけではないが、教員資格が欲しかったことと理科系が好きだったことで、目的が一致する薬科学科を志望した。3年時に現実的に教職の道に進むことを決め、神奈川ティーチャーズカレッジでの講義なども受け、教員試験に合格。4月から神奈川県の高校教員に内定。「就活の面接対策も先生がしっかりサポートしてくれます。受験は健康に気を付けてがんばってください」。

露口実祝さん(大学院修士課程1年)

現在は大学院に在籍している。小学生の頃から研究職を志望しており、4年制でしっかり研究ができる環境があることが決め手で横浜薬科大学の薬科学科を選んだ。試験勉強などは一人でこつこつと集中して取り組むタイプで、自分のペースで進めてもしっかり卒業し、研究に打ち込む学校生活を送れている。「受験勉強中は雑念を捨てて集中することが大事。息抜きもしながら頑張ってください」。

◎露口さんの研究室での様子はこちらでも紹介しています。
https://science-manabi-lab.com/research/r-article16/

山本海羽さん(6年制・臨床薬学科4年)

元々医療系を志望していたが、薬剤師の道を選んだ。薬学部の勉強は大変なイメージがあるかもしれないが、授業にしっかり出席して取り組んでいれば大丈夫。この大学は留年せずにしっかり通える体制があるのも良い点。就職先としては、インターンシップを通じて進みたい病院を見つけたところ。「普通の授業をちゃんと受けていれば、皆さんなら大丈夫。心配しすぎず、受験に取り組んでください」。

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